2014年11月6日木曜日

インターネット講演会「被災地の課題と現状」へのお誘い

東日本大震災の直後から、津波の被害を受けて半壊状態の自宅に住まざるを得なかった人(在宅避難者)が、大勢います。
当プロジェクトが現地でのボランティア活動でお世話になっている、一般社団法人「チーム王冠」は、情報や支援から漏れてしまいがちな在宅避難者の支援を、震災直後から続けてきました。 

3年半以上が過ぎ、住宅支援制度も出尽くしたところで、その制度の認識度や利用状況、そこから派生する生活状況などを調べた結果を報告する機会を設けます。 

今でも床や壁がない家に住んでいる人、頑張って家を修理したのに立ち退きを迫られる人などなど、約500軒のお宅を一軒一軒回り、実際にお会いして聞き取りした貴重な調査内容を、インターネットで各会場(石巻、山形、横浜、京都)を繋ぎ、情報の共有を図ります。

当プロジェクトでは、横浜会場を担当します。入場無料ですので、皆様お誘いあわせの上お越しください。
横浜会場に参加ご希望の方は、人数把握の都合上、杉崎 (090-7830-2725 tohoku.h.p@gmail.com)までご一報いただけると助かります。

(4会場のどちらでもご参加いただけます。ご希望の方は各会場にお問合せください。)

日     時 : 11月28日(金) 19:00~20:30

横浜会場 : 横浜市技能文化会館 6階 603研修室
               横浜市中区万代町2-4-7 TEL:045-681-6551
                  「関内駅」から徒歩5分、
           「伊勢佐木長者町駅」から徒歩2分
                  駐車場は22時まで利用可能。
           http://gibun.jp/access.html


テ ー マ   : 「在宅被災者が抱える課題と現状」

入 場 料  : 無料

問 合 せ  : 杉崎 庸子 090-7830-2725 tohoku.h.p@gmail.com


  

聞くところによると、聞き取り調査をした中では、「この3年半、誰にも震災の話ができなかった」とか、「住宅再建制度の存在を知らなかった」、「長屋式の住宅で、隣は全壊判定だったのに、うちは半壊判定だった」、「自力で何とか家を修繕したが、ご近所さんは引越して寂しくなってしまった」などのお話もあったとのこと。

支援制度の周知は確かに行政の仕事です。しかしあまりに広範囲の被災のためか、種々の事情で制度から漏れてしまう人がかなり存在するのも事実です。そして、そのような生活の中で、「訪ねてきてくれた、忘れられてなかったんですね」と喜んでくださる方が、たくさんいます。

定期的に被災地を訪れている者としては、やはり行政だけではなく民間の地道なサポートは確実に必要だと感じます。震災から月日が経ち、被災した人たちが自ら声を挙げにくくなっている現在、なおさらこちらから勇気を持って一歩を踏み出さないといけないと思います。

そもそも、私たちが東北ほっとプロジェクトを立ち上げたのは、「被災した人たちがホッとできるようなお手伝いしたい」、また「支援を必要としている人と、支援したい人の架け橋になりたい」というのが目的でした。ぜひこの機会に、被災地の現状の一端を知っていただけたらと思います。

知ったところで何ができるのか、私自身、自問自答の連続です。しかし知らないことには始まりません。お心を寄せていただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。



記 : 杉崎 庸子

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