2014年2月22日土曜日

甲府市内で雪かきのお手伝い

2月中旬の記録的な大雪による雪害により、各地で災害ボランティアセンターが立ち上がりました。そのうちの一つ、甲府市災害ボランティアセンターに、杉崎順一と庸子で参加し、日帰りで雪かきをして来ました。 

2/19(水)
 
ボランティアセンターの受付は9時からとのこと。中央道はなんとか開通していたので、余裕を持って横浜の自宅を朝5時に出発。しかしインターチェンジを降りる頃から大渋滞が始まり、甲府市役所の中のボランティアセンターに到着したのは10時頃でした。 
 
インターチェンジ出口で渋滞
除雪していないところは、乗用車の窓くらいまでの雪
 
除雪した雪の山
 
 

急いで受付を済ませて、山梨県内から参加という男性Hさんと3人で、市内で一人暮らしの年配女性宅へ行き、ご自宅北側の道路の雪かきをしてきました。 

通る車に踏み固められ、北側ということもありほぼ日が当たらず、半ば氷になりかけていましたが、幸い、Hさん持参の金属製の小型スコップで雪(氷)を砕く事ができました。それをまた、南側の空き地に運ぶという作業を、お昼をはさんで夕方まで続けて来ました。
 
 しかしその空地もすでに雪でいっぱい、とにかく上に積んで行くしかなく、最後の方は、私の背丈(約160センチ)をはるかに越えた高さまで、雪を放り投げるようにして積み上げました。(もちろん男性陣が)
 
除雪前
 
 
除雪後
 
 
 

ご依頼主の女性は、「独り暮らしで雪に囲まれてどうしようかと思っていたけど、本当に良かった」と喜んでくださいました。 


そのお宅への往復でも、あちこちでカーポートの屋根が雪に押しつぶされたり支柱が折れているところを見かけましたし、ごみ収集車はしばらく来ない、とのこと。日光がよく当たる小学校の校庭も、おそらく50センチ位は一面雪原と化していました。 

甲府も車社会とのことですが、除雪後の雪にも道をふさがれ、片側通行状態の道路が多く、また歩行者の歩くスペースもないので、人も車も道路を通らざるを得ませんでした。
 
 
左側が雪でふさがれ、反対車線を走らざるを得ない状況
 
 
私たちが作業した場所は、雪かきできる若い人は仕事に行っているのでしょう、外で作業している人は主に年配の方でした。人口の多い甲府市内でもこの状態なので、住人が少ない場所はどうなっているのか、、、。

ボランティアセンターの掲示板には、作業要請を受けつけたシートが貼ってあり、
「自分は障害者なのだが、住居の出入口の雪かきができず、ヘルパーさんに来てもらうことができない」といった内容もありました。
 
そもそも山梨県は豪雪地帯ではないので、カーポートの屋根の強度も雪対応になっておらず、また資材も入手しにくいという、地元の方のお話も聞きました。
 
またニュースでは、農産物のブドウの木が幹から折れて全滅という農家の方も取り上げられていました。災害が起こった時も大変だけれども、その後の再建にも時間と労力と根気がいるのだと痛感します。
 
 
本当に大きな幹線道路は、自衛隊の災害派遣の車両が除雪。
 
 
 
帰りの中央道、談合坂サービスエリアにて。
「空」の表示を見て進むも、雪で駐車できず。。。
 
 
記 : 杉崎 庸子