2012年12月15日土曜日

南相馬市ボランティア活動センター参加

12/8、9の二日間で南相馬市ボランティア活動センターに参加しました。
個人的には5月以来、2度目の参加となります。



前回の活動についてはこちら
http://tohoku-hot-project.blogspot.jp/2012/06/blog-post.html

今回も主な活動地域は南相馬市小高区になります。
内容は草刈り、側溝の泥出し、依頼された家屋の片付けなどです。


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ニュースでも報じられていますが11/28付けで経済産業省から
『避難指示解除準備区域等における年末年始の宿泊について』
の方針が定められ、2012/12/29~2013/1/3まで期間限定ですが
住民の方々ご自宅に戻り、宿泊できることになりました。

最終的な帰宅可否の判断は各自治体に委ねられており、
南相馬のように実施を決めたところもあれば、楢葉町のように
防災、インフラ整備の観点から実施を見送るところもあります。

南相馬市
http://www.city.minamisoma.lg.jp/shinsai2/genshiryokusaigaiarea/syukuhaku.jsp

楢葉町
http://www.naraha.net/?p=1782

そんな中、自宅で過ごす事を希望されている方が、ほんの少しでも
年末年始を穏やかな気持ちで迎えられればと思っての参加でした。

手入れも出来ず野放し状態だった庭や路肩からは雑草が生い茂り、
道や扉を塞いでいるところもあります。

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草刈の依頼が多い中、今回の活動では家財の片付けを行いました。
行政による取り壊しが決定したお宅でも、中の家財の仕分けは、
各ご家庭で行うことになるようです。

全てを一緒くたに取り壊すよりも後々の処理作業、費用が
効率的、経済的であることは聞いていましたが、
津波に浸水し、一年以上放置された家財を仕分けるというのは
非常に酷な事を強いているようにも思えます。

家具、衣類、日用品。住民が一度手をつけて諦めたのか
部屋の中央にガラ袋が置いてありました。

手紙、写真、ノート、作文・・・全て処分。
あかの他人から 見ても捨てるに忍びない数々。
それが何であるか、あまり考えないようにして”燃えるか”、”燃えないか”
ただそれだけでひたすらトン袋に詰めていきます。
ひとつの家族の思い出丸ごと捨ててしまうような心咎める作業でした。



今回一緒に作業したのは韓国、中国、台湾からの日本語学校の学生さん達でした。天気はよかったものの非常に寒い中の作業、感謝の言葉もない思いでした。

前回来たときに見かけた方も何人かいて、ずっと断続的に参加して下さっているようでした。また「もう年金暮らしだからさ」と引退後の時間を復興の活動に割いて下さる方の多いこと。本当に胸の詰まる思いです。



町中は倒壊しそうな建物の部分解体は少し行われていましたが
大部分はまだ震災当時の状態でした。古い建物は写真のように
パンケーキクラッシュしているところも散見されるのが現状です。





記:笠原宗一郎