2012年8月27日月曜日

会計報告(箱塚桜団地仮設住宅夏祭り)

8月18日(土)に開催された、箱塚桜団地仮設住宅(宮城県名取市)夏祭りに関する支出の報告です。

合計126,943円をプロジェクトでお預かりしたご寄付より支払いました。

費目   金額(円) 備考 
 食材
82,426  ※1
 資材(レンタル)
24,977  ※2
 資材(購入)
9,080  ※3
 レンタカー
10,460  バン1台
 <合計>
  126,943  

※1 購入した食材
業務用焼きそば麺(60kg)、キャベツ(30玉)、たまねぎ(60個)、もやし(60袋)、業務用紅ショウガ(1袋)、業務用ソース(2本)、塩、こしょう、サラダ油、青のり、焼鳥(800本)、フランクフルト(300本)、ケチャップ、マスタード、とうもろこし(150本)、かき氷シロップなど

※2 レンタルした資材
鉄板、ゴトク、プロパンガス、かき氷機

※3 購入した資材
プラスチックケース、割り箸(1000本)、耐油シート、保冷用氷など


お配りしたジュースは、事前に届けて頂いた現物のご支援でまかなえました。ありがとうございました。
*リポートを読む

以上、報告いたします。皆様の暖かいご支援、ご協力に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
杉崎順一(会計担当)

2012年8月25日土曜日

田代島にて

 
チーム王冠からの要請で、8/21(火)、22(水)の2日間、杉崎2名で行って来ました。
通常は写真撮影禁止ですが、今回は許可をもらって撮影しました。

田代島は宮城県石巻市に属する島で、石巻の旧北上川河口から船で小一時間、島からは牡鹿半島が見えます。
ひょっこりひょうたん島のモデルとなった島、また島内には多くのネコがいる島としても有名です。



大きな地図で見る


 
石巻の旧北上川河口にて。「マーメイド号」で田代島へ向かいます!

 

 
お茶っこの最中に聞いた話では、「住民登録している島民は60名くらいだが、全員集会をやって集まるのは30名くらい」とのことでした。学校はとうの昔に廃校になっているので、子供やその親世代は住んでいないようです。

「田代島開発総合センター」の中の広い体育館のような場所が会場でした。
この2日間のプログラムは盛りだくさんでした。

① 柔道整復師の先生方によるストレッチ講習とマッサージ
② 美容師さんによるヘアカット
③ お化粧
④ 写真撮影とプリントアウト
⑤ お茶っこ(お茶会)

このうち③~⑤を私たち2名で受け持ちました。

メイク用品・道具を送ってくださった皆さま、ありがとうございました!
本当にたくさんの品が集まり、見ているだけで楽しいエリアになりました!




 
 

まずは、仙台からいらした柔道整復師の先生方が数名で、ストレッチの講習と、実際にマッサージが行われました。

(2日目にお茶っこに来た男性が、「10年以上肘より上に上がらなかった腕が、肩の上まで上がるようになった!」と驚きの報告をしてくれました)








 
その後、ヘアカット。
スピーカーでの放送を聞きつけて人が集まり、常に2~3人待ちの状態です。
海に向かって座り海を見ながら、という贅沢な環境!!

 

 

美容師さんは1人しかいないので大忙しです。美容院にあるような上下できる椅子もなく、無理な姿勢で、次々とこなして行きます。
最後はきちんとカーラー巻いてブローして、きれいにセット。この頃から皆さん表情がグッと明るくなります。
そして男性の散髪も難なくこなし、プロの技に見惚れました。


地元の皆さんに聞くと、「美容院や散髪をするには石巻市内まで船で行かなくてはならず、1日がかりになってしまう。交通費だけでも往復で2,400円だから助かるよ。」とのこと。
また、杖や手押し車を使っている足の悪い方も多いので、遠方に行かなくても済むのは本当に助かることだと思います。

1日半でヘアカットした人たちは25名前後だったと思います。
岩手県の宮古から来ている漁師さんたちや、仕事で島に来ていた人たちも散髪したので、この人数になりました。
また、皆さん「ここで散髪してもらえるなんて!」と大喜びでした。
 

順番待ちの間にお茶っこしながらみんなでおしゃべり。
 
 


「お化粧なんてしたことないものぉ~」と恥ずかしがる、往年のお嬢さん方。
最初は皆さんかたくなに拒んでいましたが、「口紅だけでも」と勧めるところから始めてナチュラルメイク。
目をじっと閉じて、お任せでお化粧して、口紅だけはご自身で選んでもらいました。

最後に鏡で見てもらうと、「まぁぁぁぁ~、ワタシがワタシでないみたいだぁぁあ~」と嬉しそうな表情。
印象的だったのは、奥さんがきれいになったのを見て、ご主人もニコニコと嬉しそうだったことです。


そのウキウキの気分を携えて、次は写真撮影です。さっぱりして気分良くなったところで写真を撮るので、自然と表情も和やかに。
 
撮影後は持参したプリンターですぐに印刷し、フォトフレームにセットしてお渡しします。ヘアカット中のスナップを添えて2枚組にすることにしました。




基本的にはおひとりの写真ですが、多賀城市から夏休みで遊びに来ていたお孫さんがいらした方は、お孫さん+おじいちゃん、お孫さん+おばあちゃんの2ショットで撮影。2枚づつプリントしてお孫さんにもお渡しできました。


何人かの方が異口同音に、「これはアレの時にいいね。撮りたいと思ってたんだ~」と。
最初は分からなかったのですが、どうも遺影のことを指しているようです(^^;)。

「家の中に写真飾るとこなんて無いよ~」と言いつつ、とっても嬉しそうに持ち帰られました。
女性の皆さんには、メイク落としや基礎化粧品のセットもプレゼント。これもまた喜ばれました!

あるおばあちゃんは、一度家に帰ってツブ貝の天ぷらをたくさん作ってきてくれました。揚げたてアツアツで、貝の甘みと歯ごたえが最高のおいしい天ぷらでした!

後日、翌日も島に残ったボランティアの女性から、「翌日数件のお宅にお邪魔しましたが、皆さん早速写真飾っていました!」との報告をもらいました。喜んで頂けて何よりです。

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宿泊は島の民宿で。

でもこの島の民宿は、漁師さんをしながらなので翌朝4時には海に出るとのことで、お風呂は21時までに済ませてくださいと言われました。
つまり、はっきりとは言われませんでしたが、「その後はお静かに願います」ということなのでしょう。

通常の民宿では考えられないことかもしれませんが、逆にホームステイさせてもらっている雰囲気で楽しかったです。今までの1年半のボランティア活動の中ではあり得なかった、22時就寝でした!!

別な民宿経営の方が言っていましたが、「漁をしたものを民宿で出すから何とかやって行ける。食べ物を全部仕入れたらとてもやっていけない」と。あくまでも漁を生業としているところに、観光客が泊めてもらうということだと思います。



宮古の漁師の通称「船長さん」は、石巻からキャンプしに来るという小学生のために、朝の漁で獲れた魚を、持って来てくれました!

タイ、アジ、サバ、カツオ、タチウオなどなど、10種類くらいのイキのいい魚!

 


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そして、私たちは14:40頃の船で帰途に着きました。
前日に会場に来てくれたご夫婦が、同じ船で石巻に行くということで、港で再会しました。
すると、「これから石巻の親戚の家を数件訪ねる。あなたたちのおかげで、昨日は気持ちがホカホカした。このホカホカの気持ちのまま石巻に行けるよ!」と、1日経ってもまだウキウキと喜んでくださっていました。


帰りの船では、カモメたちが至近距離で見送ってくれました。
(実は、船内の小学生がかっぱえびせんでカモメをおびき寄せているからなのですが(笑))






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田代島は、震災の影響で120cmも地盤沈下したとのことで、確かにガードレールが不自然な形で海に水没しかかっているのを見てもうなづけます。

「以前はみんなでカラオケのようなこともしていたけれど、島民が高齢化しており、飲食する物を準備する女性が大変だということで、男性陣が気を遣って、震災前から止めてしまっている」とのこと。
高齢化しているからこそ、孤立しないようにお茶っこやカラオケがあった方がいいのでしょうけれど。

のどかな島で皆さんに喜んでもらって、私たちもとても楽しかったです。またぜひ行って、今度はお茶っこと歌っこ(カラオケ)をやりたいと思いました。


のどかな島でゆっくり過ごしたい方、ネコが好きな方には、田代島はとてもお勧めです。
(朝晩の涼しい時には、猫たちがそこここにいます。)

田代島への船、網地島ラインの情報
http://www12.ocn.ne.jp/~ajishima/





最後に、田代島の写真をいくつかご紹介します。


宿での夕食。ウニはまだ生きていました。海の幸づくし!
 



ビニール袋をガサガサと音をさせるとエサをもらえると思って近寄って来ます。








 
 
早朝の港にて・その1

早朝の港にて・その2 とれたての魚をもらってパクパク


 




台車を手押し車代わりに使っているおばあさんは、いつでも猫じゃらし持参。
 



朝晩の涼しい時間帯には、道に猫が出てきます
 
 
 
 
 
記 : 杉崎庸子
 
 


 

2012年8月22日水曜日

箱塚桜団地仮設住宅夏祭り報告

8/18 
宮城県名取市箱塚桜団地仮設住宅夏祭りにて
400食分の焼きそば、焼き鳥、焼きトウモロコシ
フランクフルト、ジュース、カキ氷を振舞ってきました。

前日までの資材レンタル、食材発注、仕込み
当日の準備、運営、後片付け
翌日の鉄板、ガスボンベ返却等
多くの人の力をお借りし、
またジュースや支援金のご協力を頂きました。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
どうもありがとうございました!


おかげさまで「宮城全域に大雨警報」と言われていた天気も
自治会長さんの「日頃みんなの行いがよければ雨は絶対降らない」
の言葉通り最後までもってくれました。

お神輿に始まり、ブラジル人の方々のサンバ、
閖上太鼓、獅子舞、そして、カラオケ大会と盛りだくさんで、
約1年ぶりにお会いする住民の方々の笑顔に溢れた夏祭りでした。



とは言え、
民間のアパート等の借り上げ仮設住宅を含め、
仮設住宅は居住期限の3年間を終えるこれからが問題です。

こちらの仮設は閖上地区から移り住んでいる人がほとんどです。
http://www.youtube.com/watch?v=xhEwbSYbr04 

すでに約半分が経過し、これからどこへ住むのか?
どう収入を立てるのか?どうコミュニティを再建していくのか?

課題は山積みです。

国土交通省
東日本大震災への対応状況/住宅・建築関連(4)(5)
http://www.mlit.go.jp/common/000142179.pdf

復興庁
民間賃貸住宅の借上げによる応急仮設住宅への入居戸数の推移
http://www.reconstruction.go.jp/topics/0813_minchin.pdf

河北新報
宮城県、みなし仮設契約更新へ 来週にも作業着手
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120821t11003.htm

生でも食べられるトウモロコシ!甘くて大人気でした。
ジュースご支援本当にありがとうございました!!

ビニールプールに氷とジュース
屋台準備風景















今年も看板は手描きで作ってもらいました(^^)

焼きそば♪
焼き鳥♪

今年も迫力の閖上太鼓
無病息災!かまれて笑顔。
子供は泣くよね(笑)

みんなで舞台にあがっていっぱい踊ってました!

フィナーレはなんと手作りナイアガラの滝!!(笑)
最後はみんなで力を合わせて片付け。お疲れ様でした。

※会計報告を見る

記:笠原宗一郎

2012年8月18日土曜日

本日、箱塚桜団地 仮設住宅の夏祭り!


本日の夏祭りの準備のため、笠原君が昨夜から仙台に入り、準備を進めています!

「仙台は創作和食のイグナルさんの厨房をお借りして、プロの技で400人分の焼きそば食材仕込み中!」とのことです。




おかげさまで、ジュースも666本も集まりました。ありがとうございます。




夕方から、お祭りが開始。

「大雨警報もなんのその。箱塚桜団地仮設住宅夏祭りスタート!
 ヾ(^▽^)ノわっしょい!」
との報告が笠原君から入りました!
お天気がこのまま持ってくれますように。






「 屋台も大盛況! 焼きそばが作っても作っても追いつかない!!」




*-*-*-*-*

そして、来週の田代島で使用するメイク用品に関しては各方面からご協力いただきまして、かなりのものが揃いそうです。私が思いつかなかったものまでお申し出いただき助かりました!

取り急ぎ、速報でご報告致しました。


ご寄付、情報拡散などでご協力くださった皆さま、本当にありがとうございます!!


記:杉崎庸子

2012年8月15日水曜日

お化粧品のご寄付のお願い


名取の仮設住宅の夏祭りのご協力をお願いしている最中に、重ねてのお願いで恐縮なのですが、試供品などで使っていないお化粧品がありましたら、ご寄付いただけますでしょうか。

来週8/21(火)・22(水)と、宮城県の田代島(石巻から船で40分程度)で、島のおばあちゃんたちにメイクをして写真を撮ることになりました。杉崎順一と杉崎庸子の2名で行ってまいります。
(メイクの前に、ヘアカットを専門の方がします)

高齢化が進んでいる島で、お化粧をしたことがないという方もいらっしゃるとの事前情報です。
ヘアカットとメイクをし、さらに写真撮影をして明るい気持ちになっていただけたらという企画です。

正直、私自身、あまりお化粧品を持っておらず、メイク技術もないのですが、島のおばあちゃん方にメイクをして元気になるお手伝いをするということで、一念発起しました。
当日メイクを受ける人数はまだ不明なのですが、1日半あるので、好評で口コミなどで広まれば、20人くらいにはなるかもしれませんね。


募集するのは以下のものです。

・下地クリーム
・ファンデーション
・アイシャドウ
・アイブロウ
・口紅
・マニキュア

・旅行用などで小分けになっているメイク落とし
・同様に、洗顔フォーム
・同様に、ネイル落とし
★メイク落としの類は、ご自宅に持って帰っていただくため、最初から小分けになっていると助かります。

お肌の色などによって似合う色が異なるので、いろいろな色味があると良いと思います。
「試供品でもらったものが余っている」、「買ったけど、使わなかった(ほとんど使っていない)」というようなものがありましたら、お送りいただけたら助かります。
直接、肌につけるものなので、購入後(入手後)1年未満のものでお願いします。

ご寄付いただけるものがある方は、
sugisaki@shichiya.biz
までメールにてご連絡ください。送付先をお知らせ致します。

どうぞよろしくお願い致します。


記: 杉崎 庸子

2012年8月11日土曜日

宮城県名取市箱塚桜団地夏祭りご支援

目下8/18に行われる箱塚桜団地仮設住宅 での
夏祭りに向け諸準備を進めております。

自治会長様からいただいた式次第によりますと
昨年の閖上(ゆりあげ)太鼓に続き、今年は
『万祝(まんわい)の舞』という閖上地区独自の舞が催されるそうです。

我々はお祭を盛り上げる食べ物屋台(全て無料)の準備・運営を行います。
焼きそば、焼き鳥、焼きとうもろこし、フランクフルト、カキ氷、ジュース
を振舞う予定です。 

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掲題の件に関しまして以下の現物ご支援いただいております。
誠にありがとうございます。この場を借りて御礼申し上げます。

篠原様: コカコーラ500ml×24本、 綾鷹500ml×24本
薄様:   日向夏カルピス400g×48本
フジモト様: 三ツ矢サイダー250ml×30本、バヤリースオレンジ250g缶×30本
真崎様: ソーダ×120本、オレンジジュース×90本、アップルジュース×90本
西島様: ジンジャーエール500ml×24本、カゴメ野菜ジュース200ml×24本、ライフガード350ml×24本
花園様: 三ツ矢サイダー250ml×60本、バヤリースオレンジ250g×30本
匿名:   パインジュース 400g×48本

8/14現在、合計666本

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8/12に、箱塚の仮設の自治会長さんと電話でお話して、
「ジュースが着々と届いている」と喜んでいらっしゃいましたことを、ご報告します。 

2012年8月8日水曜日

鳥屋崎復興祭報告

去る8月4日。予てより告知しておりました、
宮城県亘理町鳥屋崎復興祭のお手伝いをしてまいりました。

すでにプロジェクトメンバーの杉崎庸子さんから
リアルタイム速報の記事が出ておりますので
そちらもご参照いただければと思います。
http://tohoku-hot-project.blogspot.jp/2012/08/blog-post.html

8月4日の早朝に出発し、昼少し前に到着し
以前、家電プロジェクトやストーブプロジェクトで
扇風機やストーブを届けて回った地域、
山元町~亘理町のいまの様子をぐるっと見て回りました。

復興という言葉には程遠い・・・

と、この地を目にする人は言うかも知れませんが、

震災後一年ほどは目にしなかった田畑を耕している人や、
新設のビニールハウスを組んでいる人たちがポツポツと見られ、
『家もビニールハウスもタンクもトラクターも、全てを流され
再開のモチベーションもズタズタに引き裂かれてしまった人達の
あの時の姿や表情』を思い出すと心底嬉しくなりました。

祭りの会場に来た人に聞くと
「海の潮かぶった畑もジャガイモとかネギとかは意外とそのまま
育つことが分かったんだ」とか
「ビニールハウスに新しい土を詰めた発泡スチロールの箱を
置いて、そこでイチゴ育ててるよ」とか
「来年は土30cmくらい削って新しい土をまくよ、お金かかんだけどね」とか。
 そこに暮らす人たちが試行錯誤しながら、知恵を出し、
復興を遂げようとしている姿がありました。

祭は昨年も地元の方々主体で行わました。
僕らはお手伝いという形で屋台や舞台の準備をしました。
遠くに引っ越した人も、仮設に入った人もいます。
一年に一度、もとのコミュニティーが集まって顔を合わせられるきっかけとして
このお祭りが続いていけばと願うばかりですが、

やはり実際は去年と比べると人も減ってしまったなというのが
素直な印象でした。若い人は子育ても仕事もあるからなかなか
新しい生活の場から離れられない、そんな声も聞きました。

それでも一年ぶりの元気なみなさんの姿が見られてホッとしました。

『来年は、震災前のようにやぐらを組んで盆踊りをやろう!!』
そんな地元の人たちの力強い思いに、来年も協力できればと思っています。

子供たちスイカ割り大会

地元の方々が数班に分かれて屋台の準備が進みます

流しそーめん(私が作りました(笑))

亘理町縁のハーモニカ奏者さんたち

今年もJADEさんが歌ってくれました!みんなで”翼をください”

 メインステージの看板は今回東北ほっとプロジェクトの手伝いに来てくださったハシモトさんの即興手作り!!写真からは分かりませんがペンキ、マジック、ビニールテープなどを上手に組み合わせて素敵な仕上がりに(^^)


今年もフィナーレは花火。去年より盛大に打ちあがりました。

総合プロデューサーの寺さん。慣れない司会や機材に大奮闘!お疲れ様でした。


東北ほっとプロジェクト:笠原

2012年8月5日日曜日

石巻での漁業支援活動

遅くなりましたが、7月の石巻での活動報告を致します。
7/17(火)・18(水)の2日間、ボランティア団体「一般社団法人チーム王冠」にて、漁業支援の活動(牡蠣養殖の関連)をしました。
「漁業支援」と聞いた時、最初に頭に思い浮かんだのは、ネットでよく論争になっていることでした。「他所からやってきたボランティアがタダ働きして、地元の仕事を奪っている」と。

だから、正直、最初はとても気が重かったです。

しかし、「チーム王冠の人たちが、そんなことに気づかないはずがない、支援するにはきっと理由がある。まずは自分で現場を見て、それでも納得が行かなかったら、その段階で自分の行動を考え直そう」と考えました。
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お手伝いに行った先は、石巻市内の漁師さんのAさん(仮名)宅。

中心になっているのは、息子さん(30代?)で、そのお父さんと、近所の男性が地元の人。そこにボランティアの男性2名が加わり、その5名は主に海での作業でした。

陸での作業場には、地元の女性1人と、ボランティアが私を含めて女性2名。

Aさん宅のお母さんは、身内の方が入院するというので、病院に行ったりお孫さんの送り迎えの合間に、私たちの作業に加わりました。
私たちの作業は、牡蠣の種付けのための道具作りでした。
使うのは、ホタテの貝殻と針金(2m位)とゴム製の管です。ホタテの貝の真ん中にはすでに3ミリくらいの小さな穴が開けられています。
穴の開いた貝殻とゴムの管を、針金に交互に通して行きます。80枚程の貝殻を通して出来上がり。貝の間に管を入れるのは、卵を産みつける隙間を作るため。

これを、牡蠣の産卵のタイミングを見計らって、今だ!という日にいっせいに海に沈める。
すると牡蠣の卵がホタテの貝殻1枚の片面に200個位産みつけるそうな。これが、産卵より早く海に沈めてしまうと、貝殻が汚れて卵が産みつけられないとのこと。タイミングがとても大事とのお話でした。
やり出すと無我の境地になってとても楽しかったです。それに、海の仕事なのに作業場は畑のお隣で、緑もいっぱいで、たまに吹き抜ける風がとても気持ち良かった。

海で作業している男性陣とは時々こちらの作業場にやってきたり、お昼ご飯を一緒に食べたりしました。

そうした共同作業の中で、世間話のようにしてお互いのことをいろいろ話しました。
盛り上がったのは、方言の話題。「◯◯って言葉、わがる?」、「え~~、なんだろう?」、「ヒントはね・・・」とクイズのようになったりしました。
その家のお父さんが「標準語って、疲れんだよぉ~」と困り顔で思わず漏らした言葉にみんなで大笑いしたり、、、。

「確かに、私は地元の仕事を奪っているのかもしれない(だとしたら本当に申し訳ないけど)。
でも手作業したり一緒にお昼ご飯食べたりする中で、こうやって地元の人と外からやってきたボランティアが自然に会話ができるって、素晴らしい」、と思いました。

被災した人は、自分の経験したことを聞いてもらいたいと思っています。
それは自分の気持ちを吐き出すためでもありますが、それよりも、「こんな経験、誰にもして欲しくないんだ。救える命がたくさんあったんだ」ということがひしひしと伝わって来ます。


結果的に、やはり現場をきちんと見ないと分からないことがある、やらせてもらって良かったと思いました。
そして、2日間の活動を終えて、夜のミーティングで、当初の不安も含めて正直な自分の感想を述べました。

すると、代表の伊藤さんが丁寧に説明してくださいました。
「 元々は漁師と農家とは、それぞれの繁忙期には助け合ってやってきたが、震災以降は人が減ってしまいそれができなくなった。
今回杉崎さんたちが手伝った牡蠣養殖業のお宅は、地震で家が倒れて、船も漁具もすべて流されて、それでも『自分たちは被災者の中でも軽度なほうだから』と、1年以上もずっと周囲にSOSを出せずにいた。 
一見して被害がひどいところは、分かりやすいのでワーーっと支援が入るが、同じ浜でも支援状況がまったく違う。震災以降、絆、絆と言われるけど、元々あった地元の絆が、津波でボロボロになった。

『ボランティアが地元の仕事を奪っているのでは』というのも聞くし、既存のボランティア団体も皆、『営利に繋がることはダメ』って言う。

例えば、別な地域のワカメ漁で前に問題になったのは、他のボランティア団体は、『種付けはいい、それをやってすぐに利益に繋がるかどうかは確定していないから。しかし、収穫をボランティアが手伝うのはダメ。利益を生み出すことにボランティアを投入はできない』と言って、手伝いを断ってしまう。

しかしワカメ漁では収穫のタイミングを逃したら、ワカメは溶けてしまって売れない。

津波で漁具を流されてしまい、本来は収穫に直結するので中古の道具は使わないのだけれど、資金不足から中古の道具を手直ししたり、あらたに借金もして道具を買い足して、いよいよ収穫という時に、アルバイトを募集しても人が集まらない。収穫できない!というのが現実。

(震災によって人が亡くなってしまったのと、地元に仕事がないとか子供の通学の問題などで地元を離れたことによって、働き手が減ってしまった)

確かにボランティアが手伝うのはどうなんだ、という意見も分かる。でもここで手伝わなかったら震災後初めての収穫になるかならないかのタイミングを逃して、せっかくこの1年苦労して来たことが全部ダメになる。アルバイトが集まらないなら、困っている人がSOSを出しているなら、手伝う。俺はそういう考えです。」

これでもかなり短くしているのですが、伊藤さんが被災者の方を含む多くの人の話をよくよく聞き取って自分の目で確認していることは、非常によく分かります。

ボランティアの手が足りない中で、現場の状況を見極めて、困った人のSOSに応えようとしています。

 長くなってしまいうまくまとまらないのですが、ひとまず活動報告と致します。


記:杉崎 庸子

2012年8月4日土曜日

本日開催!-亘理郡 鳥屋崎復興祭

今朝早く、当プロジェクトの笠原君と杉崎順一とその友人1名の合計3名が、宮城県亘理郡に向けて出発しました。

夕方5時からの鳥屋崎(とりやざき)の復興祭に向けて、お昼頃から準備を進めています。

彼らが戻りましたら詳細は後日ご報告するとして、まずは速報でお伝えできるところを、留守番の私、杉崎庸子が送られてきた写真でお伝えします!

亘理は、私が初めて訪れたのは震災から7か月が経過した、昨年の10月でした。

震災後2ヶ月目に初めてその被害を目の当たりにした石巻市内の景色もショックでしたが、亘理はまたちょっと違った意味でショックでした。大きな震災瓦礫は片付いていたものの、あたり一面、広大な平野が続き、「これでは津波が来ると分かっていても、高台がないからどこまでも内陸に向かって逃げなきゃいけない。逃げ切れない人がいて当然だ」と思いました。

地震により液状化した地面に車がはまってしまい動けなくなったこと、またそれにより道路をふさいでしまったことなども、後になってテレビで知りました。

震災直後は比較的報道陣が入りやすかったのでしょうか、亘理・山元の地名はよく聞きましたが、その後はあまり耳にしなくなった気がします。しかし甚大な被害を受けたのは、一目瞭然です。

そんな亘理の鳥屋崎地区の復興祭、ぜひぜひ楽しいものになりますように!

ご寄付などで応援してくださった皆様に感謝致します。
会場にパラパラと集まり始めたスタッフたち
ステージの設営開始!!
本格的な機械!!
地元の人も集まり始めました。
左端の2名が当プロジェクトの2人の模様。
オーラが全然な…ぃ、、、いえ、むにゃむにゃ・・・。
笠原大先生、流しそうめんの装置を設置中。
どうか成功しますように!!
今、16:45。
17:00からの本番に向けて、きっと慌ただしく動いている頃でしょうか。
と、書いているそばから、新しい写真が届きました!
テントも人も増えました!







ステージの後ろには復興祭の看板も



そして、流しそうめんの装置の写真も、届きたてのホヤホヤ!
制作者の笠原大先生のコメント
「 地域の皆様の知恵と力を借りてなんとか完成!流しそーめん!
  結局スパイラル1回転しかできなかった(~_~;)。  」






これがウワサの(!?)スパイラルそーめん!
事前には、グルグルのトルネード、と聞いてたのですが。(^^;)





そうめん、ちゃんと流れているそうです!!良かった!! o(≧▽≦)o




 取り急ぎ、ここで1回、アップします!


記:杉崎庸子